首都直下地震「減災に挑む」外装、天井も揺れに強く

 避難いらずの建物へ

 

 防災科学技術研究所の兵庫耐震工学研究センター(兵庫県三木市)で、首都直下地震をにらんだ新たな研究の用意が進む。2018年にも大型振動台「E-ディフェンス」を使い、地震の揺れに強い建物の設計を探る。

*調べるのは「非構造部材」と呼ばれる部分の耐震性能だ。

 建物を支える柱や梁、床などを構造体と呼ぶのに対し、非構造部材は天井材や外装材、ドアなどのことを指す。

 従来、建物の耐震性を高める際は、まず前者の柱やはりなどを中心に中心に強化するのが一般的だった。