自衛隊,南海トラフ訓練

 同盟調整メカニズム活用 米軍と連携

 防衛省は20日から南海トラフ地震を想定した陸海空3自衛隊が参加する統合防災指導所訓練を開始し、21日にその様子を公開した。災害訓練として初めて、自衛隊と米軍が現場間で情報共有などをする「同盟調整メカニズム」を活用し、在日米軍との連携も確認する。

 訓練は和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード8超の南海トラフ地震が発生し、約24万3,000人の死傷者が出たとのシナリオ。防衛省(東京都新宿区)や市ヶ谷駐屯地(同)などで行われ、防災機関や在日米軍との連携、原子力災害への対応を訓練する。

 同盟調整メカニズムは、2015年の日米防衛協力の指針(ガイドライン)再改定のより新設された枠組み。平時から有事まで自衛隊と米軍が現場で運用調整などを行います。