400年前に東北地方襲う 慶長三陸津波 M9地震か?

 【慶長三陸津波】

 1611(慶長16)年12月2日に東北地方の太平洋岸を襲った大津波。午前中に震度4程度の地震があり、4時間ほどたった午後に津波が襲来した。太平洋の海底を南北に走る日本海溝で起きた地震が原因とされる。だが地震から津波までの時間が長いため遠隔地の地震によるとの説もある。

 

 江戸時代初期の1611年に東北地方の太平洋岸を襲った「慶長三陸津波」を起こしたのは、従来の想定より大きいマグニチュード(M)9.0の巨大地震だったとする研究結果を、北海道大学の谷岡勇市郎教授(地震学)らのチームがまとめた。東北沖で長さ250キロの海底断層が最大80メートルずれたとしている。

 2011年のM 9.0の東日本大震災は「想定外」といわれたが、東北沖では400年前にもM 9地震があったと指摘する内容。

 慶長三陸津波の地震は比較的揺れが弱かったとされる。揺れが強く津波も大きい東日本大震災とは異なるタイプとされています。