『日本、報道の自由に懸念』 米人権報告書

 【ワシントン = 芦塚 智子】

 米国務省は3日、世界各国の人権状況に関する2016年版の年次報告書を発表した。日本については「報道の自由に関する懸念がある」と指摘。

 高市早苗総務相が2016年2月に放送局が政治的な公平性に欠ける放送を繰り返した場合、電波停止を命じる可能性について言及したことを一例として挙げている。

 報告書は、日本では政府が概して言論や報道の自由を尊重しているとしたうえで「批判的で独立したメディアに対する政府の圧力の増加について、懸念を生じさせる出来事があった」と記述。主要な新聞や放送局を含む報道関係者から、政府が間接的に自己検閲を促していると懸念する声が出ているとも指摘した。

 

 電通社員の自殺で関心が高まった過労死問題についても「karoshi」と日本語を使って記載。日本政府が「過労死等防止対策白書」を始めて公表したことにも触れた。

3月4日(土)日本経済新聞夕刊 総合より

【所感】 古田アーキテクトとして

 自由の国、アメリカの報告書は、お見事に我が国の将来に及ぶ懸念事項をしっかりと分析して捉えていると思量いたします。さすが United States of America ですね。