阪神大震災22年  防災・減災への誓い

『一日もわすれたことない』
『一日もわすれたことない』

 6434人が亡くなった阪神大震災は17日、発生から22年を迎えた。兵庫県を中心に各地で追悼行事が営まれ、遺族らが犠牲者の冥福を祈った。

 昨年の熊本地震など自然災害が相次ぐなか、改めて防災・減災への取り組みを誓った。

 犠牲者らの名前を刻んだ「慰霊と復興のモニュメント」がある神戸市中央区の東遊園地では、発生時刻の午前5時46分、「1995 光 1・17」の形に並べられた竹灯籠の周囲で黙とうをささげた。神戸市の久元喜造市長は「経験と教訓を風化させることなく次の世代に引き継いでいく」と宣言した。

 兵庫県が開催した追悼式典では、井戸敏三知事が「東日本でも熊本でも 『まさか』 という思いこみがあった。 想定外は起こりうる」と、危機管理の重要性を指摘。 菅義偉官房長官は記者会見で「得られた教訓をしっかり検証し、次の世代に伝えることが極めて重要だ」と述べた。 

 神戸市では震災後に出生・転入した住民が4割を超えており、教訓の継承が課題となっている。