免震偽装 あなたの家は、大丈夫? 消費者よりも利益 性能不足全国154棟‼

 ★どこ見てたのよ?

  『免震偽装』だれも止められなかったのか?

  消費者の命に関わる問題との認識がなかったのか?

  必ず来るであろう『巨大地震』でもろさがでなければいいが!?

  そんなに社内の評価が怖かったのですか!?

 免震偽装「会社ぐるみ」 簡裁、東洋ゴムの責任厳しく指摘

 

 東洋ゴム工業の免震ゴム性能偽装事件で、枚方簡裁は12日、不正競争防止法違反罪に問われた子会社に求刑通り罰金1千万円を言い渡した。原司裁判官は「個々の担当者の不正にとどまらない会社ぐるみの犯行」と厳しく指摘。企業統治の健全さに疑問を投げ掛け、規範意識の徹底を強く求めた形だ。

 有罪判決を受けたのは、法人としての東洋ゴム化工品(東京・新宿)。2013年に東洋ゴムが製造部門を再編した後、免震ゴムの開発・製造を担っている。判決によると、2014年9月、枚方寝屋川消防組合(大阪府枚方市)新庁舎に使われる免震ゴム19基について、同社の元取締役らは性能が国の基準を満たしているとする虚偽の検査成績書を作り、出荷先の建設会社に交付した。

 判決は性能偽装について子会社だけでなく東洋ゴムの上層部までが認識しながら出荷を続けていたと認定。公表も15年3月まで先送りしていた。

 一連の問題では、性能不足の製品約2900基が全国154棟に使用されていたことが発覚。事件を通じて明らかになった経緯は免震偽装の発覚から約2年半となる9月以降、相次いで明らかになった製造業の品質管理の不正に通じる。

 企業統治に詳しい中央大法科大学院の大杉謙一教授(会社法)は判決を「不正による被害の有無にかかわらず、会社の責任を明確に認定しており、企業が襟を正す機会になる」と強調する。

 そのうえで「重要なのは企業全体の体質改善。納入先や消費者を重視する姿勢はもちろん、法令や契約を順守しないことが組織の損失につながる『リーガルリスク』について研修などを通じ、社員に意識づけすることが必要だ」と話している。