天皇の退位 200年ぶり、憲政史上初 

▽…皇室典範は「天皇が崩じたときは皇嗣が直ちに即位する」と定め、天皇の退位による皇位継承の規定がない。天皇陛下は2016年8月、高齢で公務を果たすのが難しくなることなどを理由とした退位の意向を示唆する「お言葉」を公表。これを踏まえて政府が検討を始め、陛下の退位を実現する特例法が17年6月に成立した。

▽…特例法は今の天皇に限って退位を認めている。陛下の退位日を政令で定める際、首相が皇室の重要事項を審議する皇室会議の意見を聞くことを義務付けた。1日に開かれた皇室会議は、陛下が19年4月30日に退位される日程を会議の意見として決定。翌5月1日に皇太子さまの即位と改元する日程が固まった。

▽…天皇の退位は1817年の光格天皇以来約200年ぶりで、憲政史上初めてとなる。このため、実現に向けた検討課題が多岐にわたる。退位後の陛下と皇后さまは「上皇」と「上皇后」になって公務から引退されるが、具体的な活動の範囲は定まっていない。宮内庁は上皇職を新設し、退位後の両陛下を支えることになっている。

 

🏯 そして新元号は?